みがき特殊帯鋼(熱処理鋼帯)

みがき特殊帯鋼のパイオニア。“技術力”に裏打ちされた製品群はあらゆるニーズにお応えします。

当社が、みがき特殊帯鋼の生産を始めたのは1930年。わが国で最も古い歴史を有しています。以来、一貫冷間圧延の専門メーカーとして、たゆまざる研究と技術の練磨を重ね、その品質は高い評価を得ています。販売においても国内はもちろんのこと、広く世界に輸出しています。あらゆる部門の、いかなる仕様、数量にも応えることをモットーに、高品質製品を提供しています。

鋼種及び化学成分表

区分 鋼種 化学成分(Wt %)
C Si Mn P S Cu Ni Cr Ni+Cr
炭素鋼 S35CM 0.32〜0.38 0.15〜0.35 0.60〜0.90 0.030以下 0.035以下 0.30以下 0.20以下 0.20以下 0.35以下
S50CM 0.47〜0.53 0.15〜0.35 0.60〜0.90 0.030以下 0.035以下 0.30以下 0.20以下 0.20以下 0.35以下
S55CM 0.52〜0.58 0.15〜0.35 0.60〜0.90 0.030以下 0.035以下 0.30以下 0.20以下 0.20以下 0.35以下
S60CM 0.55〜0.65 0.15〜0.35 0.60〜0.90 0.030以下 0.035以下 0.30以下 0.20以下 0.20以下 0.35以下
S65CM 0.60〜0.70 0.15〜0.35 0.60〜0.90 0.030以下 0.035以下 0.30以下 0.20以下 0.20以下 0.35以下
S70CM 0.65〜0.75 0.15〜0.35 0.60〜0.90 0.030以下 0.035以下 0.30以下 0.20以下 0.20以下 0.35以下
S75CM 0.70〜0.80 0.15〜0.35 0.60〜0.90 0.030以下 0.035以下 0.30以下 0.20以下 0.20以下 0.35以下
SAE1035 0.32〜0.38 0.60〜0.90 0.030以下 0.050以下
SAE1050 0.48〜0.55 0.60〜0.90 0.030以下 0.050以下
SAE1055 0.50〜0.60 0.60〜0.90 0.030以下 0.050以下
SAE1060 0.55〜0.65 0.60〜0.90 0.030以下 0.050以下
SAE1065 0.60〜0.70 0.60〜0.90 0.030以下 0.050以下
SAE1070 0.65〜0.75 0.60〜0.90 0.030以下 0.050以下
炭素工具鋼 SK85M(SK5M) 0.80〜0.90 0.10〜0.35 0.10〜0.50 0.030以下 0.030以下 0.25以下 0.25以下 0.30以下
SK95M(SK4M) 0.90〜1.00 0.10〜0.35 0.10〜0.50 0.030以下 0.030以下 0.25以下 0.25以下 0.30以下
合金工具鋼 SKS81M 1.10〜1.30 0.35以下 0.50以下 0.030以下 0.030以下 0.25以下 0.25以下 0.20〜0.50
クロムモリブデン鋼 SCM415M 0.13〜0.18 0.15〜0.35 0.60〜0.90 0.030以下 0.030以下 0.30以下 0.25以下 0.90〜1.20

その他
Mo
0.15~0.25

特殊用途鋼 SAE1010 0.08〜0.13 0.30〜0.60 0.030以下 0.050以下
NKP03 0.42〜0.50 0.15〜0.25 0.65〜0.80 0.025以下 0.010以下 0.10以下 0.60〜0.70 3.40〜3.60
NKP04 0.29〜0.34 0.25〜0.40 0.85〜1.05 0.025以下 0.010以下 0.60〜0.80 3.50〜4.00
    • ※NKP03/04:Cr、Mo、Ni、Vを添加しており、疲労や高温強度に優れています。

仕上げ区分

名称 記号 適用
スーパー極軟(ごくなん)(SFA仕上げ) SFA 「圧延と焼鈍」を最適化する事で素材硬さを軟質化し、加工性を向上させた材料です 技術資料
極軟(ごくなん) FA 圧延後【ベル炉】で焼鈍したもの
鈍(なまし) A 圧延後【ベル炉】で焼鈍したもの
スキンパス SP 【ベル炉】で焼鈍後スキンパスしたもの
軟磨(なんみがき) SR 【ベル炉】で焼鈍後の圧延率15%以下の磨
磨(みがき) R 【ベル炉】で焼鈍後の圧延率15〜30%の磨
硬磨(かたみがき) HR 【ベル炉】で焼鈍後の圧延率35%以上の磨
パーリーフィニッシュ(PF仕上げ) PF 微小な凹凸を形成し加工性を向上させたもの技術資料
※対象板厚等御相談ください

厚さの許容差(JIS G 3311)

厚さを測定する位置は、両耳から10㎜以上の任意の点とし、幅が20㎜以下の場合は幅の中央部とします。
日本金属特別規格およびそれ以上のもの、ならびに幅500 ㎜以上のものについては、ご相談させていただきます。

製品板厚 日金特別規格 JIS A JIS B
幅80以上 120以下 幅200未満 幅200以上 500未満 幅200未満 幅200以上 500未満
0.10未満 ±0.005 ±0.008 ±0.012
0.10以上 0.15未満 ±0.006 ±0.010 ±0.015
0.15以上 0.20未満 ±0.007 ±0.015 ±0.020 ±0.020 ±0.025
0.20以上 0.25未満 ±0.008 ±0.015 ±0.020 ±0.020 ±0.025
0.25以上 0.30未満 ±0.010 ±0.020 ±0.025 ±0.025 ±0.035
0.30以上 0.40未満 ±0.012 ±0.020 ±0.025 ±0.025 ±0.035
0.40以上 0.50未満 ±0.013 ±0.025 ±0.030 ±0.035 ±0.040
0.50以上 0.60未満 ±0.015 ±0.025 ±0.030 ±0.035 ±0.040
0.60以上 0.80未満 ±0.017 ±0.030 ±0.040 ±0.045 ±0.055
0.80以上 0.90未満 ±0.020 ±0.030 ±0.040 ±0.045 ±0.055
0.90以上 1.20未満 ±0.025 ±0.040 ±0.050 ±0.055 ±0.070
1.20以上 1.60未満 ±0.030 ±0.050 ±0.060 ±0.070 ±0.080
1.60以上 2.10未満 ±0.040 ±0.055 ±0.070 ±0.075 ±0.090
2.10以上 3.00未満 ±0.065 ±0.080 ±0.080 ±0.090
3.00以上 4.00未満 ±0.080 ±0.090 ±0.090 ±0.100

製造可能範囲

オシレート巻き(糸巻き)

省力・省人化の要望に応えオシレート巻き加工も行っています。

耳仕上げ

耳仕上げ

熱処理鋼帯

熱処理鋼帯

プレス加工後の熱処理が不要

日本金属の熱処理鋼帯は厳選された冷間圧延製品を素材として、独自の設備と技術で製造しております。

熱処理鋼帯の特徴

熱処理が不要
予め熱処理を施しておりますので、ばね製品としての特性を得るための熱処理が不要です。
連続加工可
コイルからの打抜きや成形加工が可能で、効率よくばね製品を製造することが可能です。
形状安定性
プレス成型後のばね特性を得るための熱処理が不要のため、熱処理による形状変化がなく、手直し工程省略が可能です。

 

採用例

シャッター羽根
シャッター羽根

各種ワッシャー
各種ワッシャー

ロックプレート
ロックプレート

熱処理材の強度分布

鋼種と化学成分

区分 鋼種 化学成分(Wt%)
C Si Mn P S Cu Ni Cr Ni+Cr
TF鋼帯 TF60 0.55〜0.65 0.15〜0.35 0.60〜0.90 0.030以下 0.050以下 0.30以下 0.20以下 0.20以下 0.35以下
精密焼入鋼帯 S60CM 0.55〜0.65 0.15〜0.35 0.60〜0.90 0.030以下 0.035以下 0.30以下 0.20以下 0.20以下 0.35以下
S65CM 0.60〜0.70 0.15〜0.35 0.60〜0.90 0.030以下 0.035以下 0.30以下 0.20以下 0.20以下 0.35以下
S75CM 0.70〜0.80 0.15〜0.35 0.60〜0.90 0.030以下 0.035以下 0.30以下 0.20以下 0.20以下 0.35以下
SK85M 0.80〜0.90 0.10〜0.35 0.10〜0.50 0.030以下 0.030以下 0.25以下 0.25以下 0.30以下
SK95M 0.90〜1.00 0.10〜0.35 0.10〜0.50 0.030以下 0.030以下 0.25以下 0.25以下 0.30以下
SKS81M 1.10〜1.30 0.35以下 0.50以下 0.030以下 0.030以下 0.25以下 0.25以下 0.20〜0.50

仕上げ

区分 仕上げ 適用
TF鋼帯 雰囲気ガス中で熱処理したもの
精密焼入鋼帯 光輝白 雰囲気ガス中で熱処理したもの
光輝青 光輝白をブルーイングしたもの
研磨白 光輝白をバフ研磨したもの
研磨青 研磨白をブルーイングしたもの

製造可能範囲

熱処理鋼帯製品種別一覧

TF鋼帯

TF鋼帯

当社のTF鋼帯は、強じん性(Taughness and Flexibility)”を追求しており、引張強さ700〜1000N/m㎡を狙った良加工性高強度鋼帯です。

TF鋼帯 詳細

熱処理鋼帯

精密焼入鋼帯

日本金属の精密焼入れ特殊鋼帯および焼入れステンレス鋼帯は厳選された冷間圧延製品を素材として独自設備と技術で製造しております。

精密焼入鋼帯 詳細

機能・効果

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