
圧延・焼鈍条件の最適化による軟質化で、加工性を大幅に向上
当社の極軟仕上げをさらに進化させた本製品は、軟質化を徹底追求し、より優れた加工性を実現しました。とくに深絞り加工やパーリング加工に最適で、加工割れのリスクを抑えた成形が可能です。
採用例
-
エンジン吸排気部品
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変速機部品
特徴
- 軟質化: 圧延と焼鈍条件を最適化することで、素材を軟質化(HV160以下)し、加工性を向上させた材料です。
- 加工性向上: 厳しい深絞り加工やパーリング加工に最適な材料です。
- 熱処理後特性: 焼入れ・焼き戻し後の材料特性は、一般材と同等です。
- 高炭素鋼対応: SK85やS60Cなどの高炭素特殊鋼にも対応しています。
詳細
化学成分
機械的性質(代表値)
鋼種 | 仕上げ | 硬さ
(HV) |
引張強さ
(MPa) |
耐力
(MPa) |
伸び
(%) |
---|---|---|---|---|---|
SK85M | SFA | 150 | 499 | 330 | 31.3 |
一般 | 182 | 564 | 435 | 22.0 | |
S60CM | SFA | 129 | 450 | 266 | 33.4 |
一般 | 160 | 506 | 346 | 27.3 |
※上記鋼種以外についてはご相談下さい
加工性(円筒深絞り試験)
鋼種:SK85M 板厚:1.0mmt ポンチ径:33mmΦ
金属組織観察(SK85M)
球状炭化物の大きさは、共に1.0~1.5μm程度で、差異はありません。
フェライト結晶粒度は、一般材が12番に対して、SFA仕上は10番となり加工性が向上します。
焼入れ後の特性(SK85M)
焼入れ,焼き戻し後の組織・硬さは一般材と同等であり、熱処理特性に差異は認められません。
鋼種 | 仕上げ | 焼入れ前 | 焼入れ後 | 焼戻し後 |
---|---|---|---|---|
SK85M | SFA | 150 | 825 | 522 |
一般 | 182 | 820 | 523 |
焼入れ:850℃×3分 油冷、焼戻し:400℃×3分 空冷
仕様に関する詳細情報
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